商店(ぼうし販売店)の経営を通じて意思決定を育成する小・中学生のためのシミュレーション・プログラム
CAPS(キャップス)は小・中学生用に開発された意思決定シミュレーション・プログラムで、ぼうし販売店の社長になって経営を体験し、その過程で下図のような資質を身に付け、将来「生きる力」を育てることを主たる目的にしています。
クラス全体を1組4~5名構成の数チームに分け、教室内に競争環境(業界)を作ります。各チームのメンバーがディスカッションし、売上と費用(コスト)のバランスをうまくとりながら、最終回までにどのチームが一番利益を得ることが出来るかを競います。
パソコンとプリンタは教室に1台ずつで、他のチームとの比較は累計利益額によって行われます。
下図は、学校の授業(1時限:45分)を目安にした例です。
(1)資料の配布から(4)結果発表までの約35分を1セットとし、残りの10分は説明・質疑の時間に充てて下さい。
1セットの終了前に、毎回全体で(4)結果発表(各チームの売上げ、利益、順位の発表)を行います。生徒たちは、“自分のチームの利益はなぜ前回より増えたのか”、“隣のチームはなぜ利益をたくさん出せたのか”などの要因を分析し、次の回の作戦を立てます。
(1)~(4)のセットを4~6回程度行うことによって、プログラムのより深い理解が進みます。
シミュレーション中の子どもたちからは、
「ぼうしの値段を下げたらたくさん売れたけど、仕入れが少なかったので、売るぼうしの数が足りなくなってしまったんだ」
「宣伝をたくさんしたら、ぼうしはたくさん売れたのに利益が上がらなかったのは、その分広告会社に払うお金がかかったからだね」
「機械を買って自分のお店でししゅうをすれば、ししゅう代を払わなくてすむのでとても安あがりだけど、今度は機械の値段が高かったから、そう簡単に利益が出るわけじゃないんだなぁ」
などといった、先生たちも驚くような会話が聞こえてきます。
ディスカッションで決めること (毎回の意思決定内容) |
利益のしくみ |
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